【EOS 80D】70Dから大幅に進化。使い勝手はCanonのAPS-CでNo.1かも

キヤノンEOS 80Dは、フルサイズよりも一回り小さなAPS-Cセンサーを搭載しています。

フルサイズで一番手軽なモデルが6Dシリーズで、次いで位置するのがAPS-Cセンサーで一番本格派のモデル、80Dといったところでしょうか。(7DシリーズもAPS-Cセンサーですが、スポーツ撮影に特化したモデルでちょっと違った立ち位置にいる感があります。)

先代のEOS 70Dからはフォーカス性能も動画性能も大きく強化され、ボタン・ダイヤル類はフルサイズ機に劣らぬ充実さです。

全方位に進化したEOS 80Dは、よりプロユースにも耐えうるような操作系や機能が採用されています。

EOS 80Dのおすすめポイント

キヤノン SPS-C一眼レフ EOS 80D
キヤノン EOS 80D

別物になったフォーカス性能

EOS 80Dのフォーカス性能は、70Dと比較してかなりの進化を遂げています。

広範囲でピント合わせ可能。AF測距点が45点に

EOS 80D フォーカスポイント
EOS 80D フォーカスポイント

フォーカスを合わせるポイントであるAF測距点が、70Dでは19点だったのに対し、80Dでは一気に45点に。ピント合わせの位置を、画面内のより広い範囲で設定できます。

暗い場所でもフォーカスが合う

EOS 80Dは、中央の測距点では暗い場所でもオートフォーカスが可能になるEV-3の測距輝度範囲を達成。ほぼハイエンドモデルの5D Mark4と同スペックです。

キットレンズの新型「EF-S18-135 IS USM」のフォーカスが早すぎる

EOS 80Dのキットレンズである新型「EF-S18-135 IS USM」は、広角から望遠までの画角を持つ便利ズームレンズ。そのくせフォーカス速度が文句なしにとても速いです。

元々APS-Cセンサー用モデルであるEF-Sマウントには「EF-S18-135 IS STM」というレンズがありますが、こちらは「STM(ステッピングモーター)」を使用したモデル。

「EF-S18-135 IS USM」は、新開発のモーターを採用したことによりフォーカス速度が劇的に早くなったのだとか。

広い画角と高速AFが優秀なレンズ「EF-S18-135 IS USM」

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思い通りの撮影を実現する操作系・機能

EOS 80D ファインダーイメージ
EOS 80D ファインダーイメージ

素早い操作を可能にする豊富なボタン類

EOS 80Dには操作ボタンやダイヤルがフルサイズ機並みに配置されています。先代70Dとの大きな違いは、モードダイヤルでアクセスできる撮影モードが増えたことでしょう。

ドライブモードやフォーカスの切り替えなどを、メニューボタンを押して画面から呼び出すことなく素早く行えます。

下手なボタン類より使いやすいタッチパネル液晶

EOS 80Dの背面液晶はタッチパネル式で、スマホさながらに液晶に画像を表示しながら撮影できるライブビュー使用中にも操作が行えます。

設定によって、フォーカスを合わせたい被写体を指でつつけば、その被写体を追いかけてピントを合わせ続けてくれます。

写真にも動画撮影にも便利なバリアングルモニター

ライブビュー撮影時、液晶の角度を変えられるバリアングルモニターが役に立ちます。

掲げてハイアングルから、地面すれすれローアングルから。ファインダーを覗いていてはかなり大変なカメラ位置から撮影が可能です。

比較的価格の安い「EF-Sマウント」

キヤノンAPS-C機用のレンズマウントである「EF-Sマウント」は、比較的安くシステムが組めることが利点として挙げられます。

またEF-Sマウントはフルサイズ用のレンズが使用できるため、フルサイズカメラユーザーのサブカメラでも、フルサイズカメラへのステップアップを考えているエントリーユーザーでもおすすめできます。

Wi-Fi・Bluetooth通信で写真がスマホにすぐ送れる

EOS 80DはWi-Fi機能を使ってスマートフォンと接続し、カメラからスマートフォンへの画像の転送や、スマートフォンからのカメラの操作が可能です。

撮影後すぐに写真をスマホに取り込んで、自在に共有することができます。

EOS 80Dのスペック

記録媒体SDカード
センサーサイズAPS-C
使用レンズキャノンEF-Sマウント
※フルサイズ用レンズも使用可能
画素数約2420万画素
ファインダーあり
視野率100%
ISO感度ISO100〜16000
拡張ISO25600
フリッカー低減
多重露出撮影2〜9枚
シャッタースピード1/8000〜30秒
ストロボ同調速度1/250
ドライブモード1枚撮影
高速/低速連続撮影
ソフト1枚/連続撮影
セルフタイマー10秒/2秒
連続撮影速度最高約7コマ/秒
ライブビュー顔+追尾優先AF
タッチシャッター可
グリッド表示3種類
動画撮影機能記録形式:MP4/MOV
記録サイズFull HD/HD
Wi-Fi機能・スマートフォン
画像の閲覧/受信
カメラの操作
・プリンター
・他
Bluetoothなし
使用電池・バッテリーパック
LP-E6N/LP-E6
大きさ約139.0×105.2×78.5mm
重さ約730g(バッテリー等含)

EOS 80Dの価格・発売日

EOS 80Dが2016年に発売された当時は、キヤノンオンラインショップでの価格が本体のみで税込132,624円。

現在店頭で買える価格がボディのみで80,000円行くか行かないかというところ(2019年10月現在)。

新型90Dの発売で価格が崩れると思いきや、まだ動きがないようです。

EOS 80DはAPS-C版の5Dシリーズ的立ち位置

EOS 80Dは先代の70Dと比べ、本格的な撮影に耐えうるようなモデルとなりました。これによりエントリー機との差が明確になり、2桁代のシリーズは本格志向になっていくことが予想できます。

高性能キットレンズEF-S18-135 IS USMの発売のタイミングも、キヤノンの本気度が高いことを示しているのではないでしょうか。

80Dシリーズが5Dのように万能カメラになれば、APS-Cセンサーの利点からユーザーにとって大きな選択肢となるでしょう。

キャノンのAPS-Cセンサーモデル

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